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新国立劇場 オペラ「トゥーランドット」 [オペラぁ!]

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新国立劇場と東京文化会館の共同製作によるオペラ「トゥーランドット」。
まずはこの季節、オペラではオフシーズンの上演がちょっと新鮮、
そしてこの企画は、
2020年の東京オリンピックに向けて日本から世界へ発信しようと、
芸術監督の大野和士が提案したもので、
潤沢な予算を使った大掛かりな舞台になっています。

中国の北京が舞台のオペラですが、
紫禁城をブレードランナー的廃墟に置き換えたような装置は、
中央の空間を囲む3面が階段迷路のようになっていて、
「いったいどれだけいるの?」と言うくらいの登場人物が、
階段を登ったり下りたり、壁の開口から出たり入ったり、
超立体的に人々が交錯しカオスを演出します。

そのボロ布をまとった煤けた顔の民衆はコーラスで、
通常ならせいぜいいても30人くらいのところが、
50人以上はいそうで、大迫力です。
3合唱団の混合のようですが息もぴったり合って、
大熱唱後、息もつかずにささやくような合唱が続くところは鳥肌モノ。

それに負けていないのがバルセロナ交響楽団の演奏。
今回指揮をとった大野和士の交友から来日演奏となりましたが、
こちらもオーケストラピットから溢れそうな人数で、
情熱的なスペインの血潮がなせる業か、
とくかく圧倒的な迫力。

ここまでくるとソリストも強靭な喉の持ち主をえらばなければなりません。
トゥーランドット姫役はイレーネ・テオリン、
2008年の新国立劇場「トゥーランドット」公演でも同役を歌いました、
大合唱のなかでも突き刺さるような鋭さが際立つ歌声です。
カラフ役はテオドール・イリンカイ、
中低音のしっかりしたテノールで安定感があり、
「誰も寝てはならぬ」ではオーラのある存在感を示しました。
リュー役は中村恵理、
プッチーニの想いがこもった美しい曲をしっとりと歌い上げました。


2008年の新国立劇場「トゥーランドット」公演のレビューはこちら↓
https://turlinco.blog.so-net.ne.jp/2008-10-02

2019年7月18日 新国立劇場 オペラ「トゥーランドット」

スタッフ
【指揮】大野和士
【演出】アレックス・オリエ(Àlex OLLÉ)
【美術】アルフォンス・フローレス(Alfons FLORES)
【衣裳】リュック・カステーイス(Lluc CASTELLS)
【照明】ウルス・シェーネバウム(Urs SCHÖNEBAUM)
【演出補】スサナ・ゴメス(Susana GÓMEZ)
【舞台監督】菅原多敢弘
キャスト
【トゥーランドット】イレーネ・テオリン(Iréne THEORIN)
【カラフ】テオドール・イリンカイ(Teodor ILINCĂI)
【リュー】中村恵理
【ティムール】リッカルド・ザネッラート(Riccardo ZANELLATO)
【アルトゥム皇帝】持木 弘
【ピン】桝貴志
【パン】与儀巧
【ポン】村上敏明
【官吏】豊嶋祐壹
  
【合唱指揮】三澤洋史
【合唱】新国立劇場合唱団・藤原歌劇団合唱部・びわ湖ホール声楽アンサンブル
【児童合唱】TOKYO FM少年合唱団
【管弦楽】バルセロナ交響楽団
【制作】新国⽴劇場/東京⽂化会館

タグ:プッチーニ
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