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2006年10月1日 新国立劇場 演劇「アジアの女」 [お芝居っ!]

2006年10月1日 新国立劇場 演劇「アジアの女」

作・演出の長塚圭史さんは今時「旬」の人気演劇人らしい。
お兄さん役の近藤芳正さんはなかなか演技派の俳優で口ほどに物を言う顔の持ち主らしい。
妹役の富田靖子さんはたいへん有名なタレントらしい。
売れない作家役の岩松了さんは実は演出家で公演中もタバコが手放せないらしい。
警官役の菅原永二さんは変ったキャラとポリタンク運びが得意らしい。
近所の女役の峯村リエさんは「大きい女」を売り物にしているらしい。
そんなメンバーによるたっぷり2時間のお芝居でした。

震災に見舞われて混乱した近未来の東京という設定ですが、
セットは何故か昭和30年代風? でもとっても凝ってます、
折れ重なった板貼りの床が震災前は2階のベランダだったというのもおもしろいし。
小劇場の中央が舞台で前後に客席、後方客席の中央を割って坂の花道、
で舞台両サイドにセット。
ギュッと絞り込まれた場内は結構緊張感もあります。
花道脇の席だと「お巡りさんが頭の上をヒューと自転車で駆け抜ける」感じ、
最前列だと「すぐ目の前で横になった売れない作家の寝息が聞えて来そう」な感じです。

ストーリーは震災前から病んでいたという妹を基点にして、
震災で多くのものを失った人達がどう行動していくかを追ったもの?ですが、
テーマは、そもそも人間なんて「病み」の生き物なんだよって!・・・違うかな?

演出は良く言えば含みを持った所が多く、悪く言うと思わせぶりな感じですが、
「そもそも世の中の出来事でも会話なんかもそんなもんでしょう。」と言われればそうで、
いちいち意味や理由を求める事もないでしょう。

感心したのは、あちこちに散りばめられた「間」。
役者が演じる「間」と演出者が作る「間」、その「間」を見つめる観客、
そしてその「間」によって進められるストーリー。

最後のそれが長い程このお芝居は成功?


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