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藤原歌劇団 オペラ「ノルマ」 [オペラぁ!]

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藤原歌劇団の「ノルマ」は、
ベテランソプラノ、マリエッラ・デヴィーア御年69歳の集大成公演。
東京と、この後10月には川崎と琵琶湖で上演があります。

全編聴きどころの「ノルマ」と聞いただけで食指が動きますが、
マリエッラ・デヴィーアを観るのが最後になるかも知れない想いもあり、
心待ちにしていました。

会場の収容人員1300人の日生劇場は、
客席から舞台も近く親密な一体感のある劇場、
今回の舞台は更に装置を中央に凝縮した演出です。

序曲、総勢のコーラス、敵軍の恋相手ポッリオーネの登場に続き、
巫女長ノルマ役マリエッラ・デヴィーアの独唱。
ホール全体にピンと張り詰めたような緊張感が走ります、
あの小さい体のいったい何処からこんな声が出てくるのかの思うほど、
時には巫女長の威厳に満ち力強く、時には軽く風に乗るように、
自在に心情を表現します。

恋相手のポッリーネ役はネノールの笛田博昭。
藤原歌劇団期待の若手ですが、
存在感のある中低音のしっかりした発声で、
女王デヴィーアと対等に対峙していました。

ガリアのドルイド教徒の長オロヴェーゾ役の伊藤貴之も、
威厳を感じさせるバスで舞台を引き締めていました。
高下駄を履いているのか大男に見えたのも視覚効果抜群でした。

演出は粟國淳。
舞台中央にあるらせん状に段差のあるお盆が回り、
その外周に沿った円弧の壁が閉じたり開いたり、
全幕を通して装置の入れ替えのない抽象演出です。
潤沢な予算がなかった事は想像できますが、
もうちょっと何か工夫が出来なかったのか、物足りなさを感じました。

そして照明がイマイチ、
効果がなく学芸会のような舞台に見えます。
ひょっとしたら日生劇場の機材ためなのかとも考えましたが、
動く歌手に合わせてスポットライトを当てて、
その影が脈絡なく後ろで動いている様は興ざめです。

ともあれ、
終わってみればマリエッラ・デヴィーアの独壇場、
カーテンコールでも皆惜しみない拍手を送っていました。


昨年10月のプラハ国立歌劇場「ノルマ」公演のレビューはこちら↓
http://turlinco.blog.so-net.ne.jp/2016-10-23

2017年7月4日 藤原歌劇団 オペラ「ノルマ」
V.Bellini 「NORMA」
 
指揮:フランチェスコ・ランツィッロッタ
演出:粟國 淳
 
【スタッフ】
美術 横田 あつみ
衣裳 増田 恵美
照明 原中 治美
舞台監督 菅原 多敢弘
 
【キャスト】
ノルマ : マリエッラ・デヴィーア
アダルジーザ : ラウラ・ポルヴェレッリ
ポリオーネ : 笛田博昭
オロヴェーゾ : 伊藤貴之
クロティルデ : 牧野真由美
フラーヴィオ : 及川尚志
 
 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
 合唱:藤原歌劇団合唱部・びわ湖ホール声楽アンサンブル

タグ:ベッリーニ
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