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藤原歌劇団 オペラ「カルメン」 [オペラぁ!]

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藤原歌劇団の「カルメン」公演は岩田達宗演出のニュープロダクション。

舞台は両袖に四角い開口をいくつか開けた土塗り壁を配し、
手前に街と軍の兵舎を仕切る重厚な鋳物のフェンスと門扉、
背景には大きな月または太陽が浮かんでいます。
仕事終わりの時間なので太陽とも月とも受け取れますが、
舞台が転回しても大きさは変わってもずっと見えていて、
「生」の象徴でしょうか?

基本はプロットに忠実なオーソドックスな演出ですが、
「おっ!」と唸らせるようなところはありませんでした。
舞台の仕掛けとして門を動かして使いますが、
ストーリー展開上の説得力はイマイチ。
そんな中、
自由に動く大人数の群集による厚いコーラスは見応えがあり、
ショールを華やかに翻したスペイン舞踏団も舞台に彩りを添えました。

ダブルキャストの3日間公演の初日、
カルメンを歌ったのは、
セルビア出身のメゾソプラノ、ミリヤーナ・ニコリッチ。
相手役の男を食ってしまいそうなほど大柄な美形で、
ボリューム感のある声。
ホセのために踊るシーンでは、皿を割ってカスタネットの代わりにしますが、
男を狂わすジプシーの妖艶さは出し切れていませんでした。
ホセ役はテノールの笛田博昭。
しっかりした中低音で存在感を示しましたが、
いかんせんカルメンとの身長差が・・・。

ホセの幼馴染みのミカエラ役はソプラノの小林沙羅。
芸大時代から目に付いていましたが、
大きな舞台でしっかり歌えるようになり、素晴らしいです。
演出上はちょっとお転婆な田舎娘風だったので、
もう少ししっとりした、けなげな役柄も見てみたかったです。

指揮は初オペラという山田和樹、演奏は日本フィルハーモニー交響楽団。
第3幕前奏のフルートソロがとても美しく心に残りました。


2017年2月3日 藤原歌劇団 オペラ「カルメン」

指揮 山田和樹
演出 岩田達宗

CAST
カルメン:ミリヤーナ・ニコリッチ(Milijana Nikolic)
ドン・ホセ :笛田博昭
エスカミーリョ :須藤慎吾
ミカエラ :小林沙羅
スニガ?:伊藤 貴之
モラレス :押川 浩士
フラスキータ :平野雅世
メルセデス :米谷朋子
ダンカイロ:安東玄人
レメンダード :狩野武

合唱:藤原歌劇団合唱部
児童合唱:東京少年少女合唱隊
舞踊:平富恵スペイン舞踊団
管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団

STAFF
合唱指揮:須藤桂司
美術:増田寿子
衣裳:半田悦子
照明:大島祐夫
舞台監督:菅原多敢弘
振付:平 富恵
副指揮:安部克彦、水戸博之
演出助手:喜田健司
総監督 折江忠道

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