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東京二期会 オペラ「ナブッコ」 [オペラぁ!]

nabucco.JPG東京二期会のオペラ「ナブッコ」。

このヴェルディ初期の傑作は、
パルマ王立歌劇場との提携公演。
イタリアオペラのイタリア指揮者、演出家による上演で、
いやが上にも期待が高まります。

注目は、若干24歳の指揮者バティストーニ、
パルマ王立歌劇場の主席指揮者で、
3月にはミラノ・スカラ座デビューが決まっているそう。

パルマ王立歌劇場はテアトロ・レージョと言って、
向こうでは市民劇場的存在、
S席でも80ユーロ、8000円程度で楽しめる地域密着の庶民的劇場です。
http://turlinco.blog.so-net.ne.jp/2005-06-11

バティストーニの指揮は、
若きヴェルディの激情的な音楽を、
スピード感のある的確な、そして若さ溢れる指揮で、
序曲から聴衆を飲み込む勢いです。
そしてこの激しさ、
イタリア・ボローニャで観た「マクベス」の指揮ダニエレ・ガッティを思い出します。
http://turlinco.blog.so-net.ne.jp/2005-06-12
向こうでは、弾けた指揮にオーケストラが乗っていく感じですが、
こちらでは、オーケストラが必死でついていく感じです。
それでも、若き情熱に溢れるヴェルディの作品世界は十分表現されていたと思います。

そして聴かせどころ、第3幕の合唱「行け我が想いよ、黄金の翼に乗って」では、
舞台中央のスポットライトの中にコーラスが集まり、思い思いの方向を向かって、
しっとりと歌い上げ、
大きな喝采の後、今度は舞台いっぱいに広がってアンコールに応えました。

また独唱ではヘブライの大司祭ザッカーリア役を歌ったバスのジョン・ハオが、
胸に響く低音の歌声でひときわ存在感を示しました。

演出は、
スカラ座の芸術監督も歴任した名指揮者クラウディオ・アバドの息子ダニエレ・アバド。
石に見せかけた大胆な装置を表裏で使い分け、
照明効果で陰影を与える演出する手法は、
巨匠フランコ・ゼッフィレッリを思わせる部分もありますが、
大掛かりながらもシンプルさゆえに空間が散漫になっているような感じもしました。


2012年2月17日 東京二期会 オペラ「ナブッコ」
イタリア・パルマ王立歌劇場との提携公演
NABUCCO
Cooperation with Teatro Regio di Parma
Libretto by Temistocle Solera
Music by GISEPPE VERDI

台本:テミストークレ・ソレーラ
作曲:ジュゼッペ・ヴェルディ
会場:東京文化会館 大ホール

スタッフ
指揮 : アンドレア・バッティストーニ (Andrea BATTISTONI)
演出 : ダニエレ・アバド (Daniele ABBADO)
演出補 : ボリス・ステッカ  (Boris STETKA)
美術・衣裳 : ルイージ・ペレーゴ (Luigi PEREGO)

照明 : ヴァレリオ・アルフィエーリ   (Valerio ALFIERI)
合唱指揮 : 佐藤宏  
演出助手 : 菊池裕美子
舞台監督 : 佐藤公紀
公演監督 : 直野資

キャスト
ナブッコ : 上江隼人
イズマエーレ : 松村英行
ザッカーリア : ジョン・ハオ
アビガイッレ : 板波利加
フェネーナ : 中島郁子
アンナ : 江口順子
アブダッロ : 塚田裕之
ベルの司祭長 : 境信博

合唱 : 二期会合唱団
管弦楽 : 東京フィルハーモニー交響楽団

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