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新国立劇場 オペラ「セビリアの理髪師」 [オペラぁ!]

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新国立劇場の「セビリアの理髪師」公演は、
前回の2012年から4年ぶりの再演、
2012年の公演レビューはこちら↓
http://turlinco.blog.so-net.ne.jp/2012-12-01
今年2016年は「セビリアの理髪師」初演からなんと200年だそうです。
日本ではちょんまげで刀を振り回していた時代ですから、
このカラフルな舞台演出からは想像出来ません。

もはや古典オペラですが、
坂道を転げ落ちるような軽快で心地よいロッシーニの音楽を、
人々で溢れる現代都市のカオスに溶け込ませたような舞台は新鮮です。

フィガロ役のダリボール・イェニスは前回と同じ配役。
前回も機転の効いた立ち振る舞いで他を圧倒していましたが、
今回は更に余裕の演技で舞台を盛り上げました。

アルマヴィーヴァ伯爵役はマキシム・ミロノフ。
2006年の藤原歌劇団の「ランスへの旅」に出ていたそうですが記憶にありません。
ロシア人らしい端正な容姿でテノールの超絶技巧を披露、
演技の方は棒立ちに近くイマイチに感じましたが、
そこがお坊ちゃん伯爵らしいと言えば、言えなくもありません。

伯爵の恋のお目当てロジーナはメゾソプラノのレナ・ベルキナ。
こちらは2013年の新国立劇場の「フィガロの結婚」に、
ケルビーノ役で出ていました。
退屈な叔父さんに幽閉された元気な娘役ですが、
ロッシーニの音程が急上昇下降する難曲を、
芯の通った歌声に身振りを添えて表現。
歌のない時も全身エクササイズで元気娘を演出していました。

このカオス演出は、
歌っていない人も、舞台上のどこかで何かやっているというものなので、
初めて観ると、
どこを見ていたらいいのか分からず集中力が切れてしまいそうですが、
気が付いたら召使が部屋でテレビを見ていたとか、
主役たちが恋を語り合っているときに、
女中が面倒くさそうにアイロンをかけていたりと、
クスッと笑えるエッセンスが散りばめられた何度観ても楽しめる舞台です。


2016年12月1日 新国立劇場 オペラ「セビリアの理髪師」
Il Barbiere di Siviglia Music by Gioachino Antonio ROSSINI

スタッフ
【指 揮】フランチェスコ・アンジェリコ(Francesco ANGELICO)
【演 出】ヨーゼフ・E. ケップリンガー(Josef E. KÖPPLINGER)
【美術・衣裳】ハイドルン・シュメルツァー(Heidrun SCHMELZER)
【照 明】八木麻紀
【再演演出】アンゲラ・シュヴァイガー
【舞台監督】斉藤美穂

キャスト
【アルマヴィーヴァ伯爵】マキシム・ミロノフ(Maxim MIRONOV)
【ロジーナ】レナ・ベルキナ(Lena BELKINA)
【バルトロ】ルチアーノ・ディ・パスクアーレ(Luciano di PASQUALE)
【フィガロ】ダリボール・イェニス(Dalibor JENIS)
【ドン・バジリオ】妻屋秀和
【ベルタ】加納悦子
【フィオレッロ】桝貴志
【隊長】木幡雅志
【アンブロージオ】古川和彦

【合唱指揮】三澤洋史
【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

タグ:ロッシーニ
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